私は昔から【自由】になりたくて、
縛られるのを嫌っていました。嫌うと言うか苦しくてムリなんです。
母は自由に私たちを育てました。
あれしなさい、これしなさい、やらなきゃダメ等々あれこれ言うタイプではなく、むしろ放任に近かったのでもっと、勉強しろ!って言って欲しかったのを覚えています。
長女だったので、お姉ちゃんなんだから我慢しなさい、これはしょっちゅう言われて育ったので、私の中で感情を我慢する、本音を言う前にぐっと飲み込んで本音が言えない子にはなりました。
感情の我慢こそありましたが、行動は自由でした。
○○やりなさい、しなさいと言った行動の制限、活動の制限がある人を見るとどうも苦しかった覚えがあります。これは今も同じく。
自由だった私は、もしこうしたらこうなるだろうと、自分の思うがまま行動していました。
おかげで親を心配させ、困らせ、ハラハラさせ、怒らせ、色々ありましたが。
高学年くらいに、自転車で目をつぶって坂道を下ったらどうなるんだろう?と、スピードがでるのを感じつつ、ちょっと怖って思った瞬間、停まっていた車にぶつかりました。
幸いにも母の友達の車でした。もちろん怒られましたけど。
2人乗り禁止と言われてたのに自転車の運転に自信があった私は、妹を乗せて坂道を下り、カーブで2人分の重さでハンドルを取られ、気付いたら2人とも吹っ飛んでました。
私は無事でしたけど、妹は頭を強く打ってしまい、嘔吐が止まらず、親の勤務先に電話して、事情を説明して急いで病院へ行き、1泊入院しました。
これはさすがに私も反省し、2人乗りに関しては未だトラウマです。
どちらかといえば運動神経がいい方で、ほとんど怪我したことなく、どの高さから飛び降りれば平気だ、こうしたらここまでなら平気だ、という私の実体験があるので、個人差はあると思いますが、ある程度子供達の好奇心の行動を妨げる事なく、命に関わる事でなければやらせています。
もちろん、昔の私はできたけど、今の私はできないから子供達が無茶なことをすると、ドキドキしますが。
なんでも、これダメ、あれダメ、は子供の好奇心を妨げるという事を昔の私は知っています。
制限された状態が苦しかったのも知っています。
高校進学では校則の厳しい女子校へ行きました。寮生活では、細かい規則と細かいスケジュールがあり、決められた方が勉強するかもしれないと思った私は、喜んで高校生活を送っていましたが、元々自由な私。
この縛られた環境が苦しかった。。。。
母からは縛られずに育ててもらいましたが、あえて縛られた生活を経験してみたけど、こんなに苦しいとは思ってもいませんでした。
同級生の共同生活はめちゃめちゃ楽しかったけど、細かい規則に私の心と体はついていけませんでした。
きっと経験したことは、子育てや自分の生活に大いに生かせると思っています。
みんながみんな自由が好きというわけでもないだろうし、ある程度制限あった方がいい人もいるだろうし、何がいいのかは正直わかりません。
あれもこれもダメダメ言ってる人を見ると、私の心がキュッと苦しくなるのでした。
ほんの少し緩めてあげるだけで子供の世界が広がるのを知ってくれると嬉しいです。
