ふと最近思い出したこと。
10年前の話になりますが。
会社員時代の後輩くんが仕事を辞めるのでって連絡がきました。
後輩くんの同期が私と同じチームで働いており、
同じチームの後輩経由で仲良くさせてもらって、でも仕事のやり取りだけの付き合いで、もしくは会えば立ち話するくらい、の綺麗な顔をした後輩くんでした。
そんな彼が、僕辞めるんで挨拶したくて。
そしてどうしても私に言いたいことがあるんだと・・・・。
勝手に私は、まさか告白されちゃうんでは?みたいなドキドキしながら連絡を待っていました。
当時私は1人目妊娠後期くらいだったかな・・・・。結婚している身でありながら、告白されるもんだと思っていました笑。
当時社内メールがあったのでそれでやり取りしていました。
彼から早速一通のメールが。
ドキドキしながらメールを開きました。
するとそこには、
「僕、ゲイなんです」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
え?告白じゃないの?私に愛の告白じゃなかったんかい!
勝手に一人でドキドキしててその内容。
めちゃめちゃ恥ずかしかったです。
彼は、ゲイ。
後輩くんは私にどうしても辞める前にこのことを伝えたかったんだと。
驚いたような、でも顔綺麗だしな・・・てか私に全く興味ないじゃん笑
みたいな。
ゲイなんてどうでもいいじゃん!!だから何なのよ!って正直思っちゃいました。
詳しく話をしたいからと、改めて後輩くんとご飯を食べに行きました。
そこで、私は彼の生い立ちや男性を好きになったきっかけ、いつからか、生きていくうちに気づいたことや、最近まで死にたいと思っていたこと、両親のこと、自分の価値等々、教えてもらいました。
性同一性障害について、知識のない私に教えてくれたり、深い話をしてくれました。
彼は私に、自分の子供がもし自分と違う生き方を選んだ場合(彼の場合は男性を好きになるということ)、子供を責めないでほしい、私にはそんな親になってほしくないからって言いました。
今思えば彼はなんでそんなこと私に言ったんだろう・・・・と不思議でしたが。
でも後輩くんの言葉やそこで自分の価値観が変わったことを受け入れてましたし、もし自分の子供がそうなった場合、どうするんだろうな・・・・と考えながら、まぁその時はその時で・・・・みたいな感じで終わったような。
彼は勇気を出して伝えたかったと思うし、きっと私なら大丈夫と思ってくれただろうし、言ったことで次に進めると思ったんだろうな、って思います。
私は、彼に何もしてあげられなかったけど、でも拒絶することもなければ賛成することもなければ、ただ受け入れる、自分の中のこうあるべき、というのが変わったきっかけになりました。
「後輩くんは、後輩くんのままでいいんだよ」
それをきちんと伝えられたかは定かではありませんが、私にそう言ってもらいたかったんだと思います。
私は、「いいんだよ、これでいいんだよ」とこれでよかったんだよと安心させてあげることができるので、前を向いて進んでくれたのではと思っています。
最近、子供の不登校について色々考えることもありますが、私は母であり、妻であり、女性であり、私という1人の人間として私らしく自由に生きていきたいと思うので、子供に依存しすぎることなく、時には優しく見守り、時には厳しく自立して生きていくために伝えていかなければならないこと、子供たちが自分たちの意志で選択し、自分の力で生きていく、地球上のどこでも生きていけるようなそんな子供たちにしたいと思っているので、学校には行かないけど、だから何だの気持ちで堂々と生きてほしいと思います。いつかこれでよかったんだって思ってもらえたらいいかな。
母が変われば家族が変わる、関わる人すべてが変わる、こうあるべきという価値観の無い社会になればいいなと思います。
まずは私が変わっていこうと思っています。
